【旅するマレーシアごはん ジョホールバル編】
~マレーシア都市には親しみをこめた、かっこいいツウな呼び名(愛称)があります。クアラルンプールはKL/ケーエル、コタキナバルはKK/ケーケー、ではジョホールバルは・・・?~

ライターの音(オト)です。4年間のマレーシア滞在で、マレーシア料理の魅力にどっぷりハマった私が、地方ごとに名物ごはんをご紹介します。

第9回はジョホールバル! 
マレー半島の南端に位置する町で、クアラルンプールよりも隣の国シンガポールのほうが距離的にずっと近い場所。最近は、マレーシア政府主導の大規模な都市開発計画が進められ、2012年にアジアで初めてのレゴランド遊園地がオープン。海外移住希望者や世界の投資家から注目を集める、今マレーシアでもっともホットな町です。
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そんなジョホールバルでも、もちろん手軽でおいしい屋台料理はたっぷり満喫できます。ジョホール出身の友人いわく「僕の故郷がマレーシアでNO.1」だそうで、週末には、シンガポールからごはんを食べに訪れる人も多いそう。味つけは、コク深く甘辛のものが多く、甘みの強いインドネシア料理に近いイメージ。また、新鮮な海鮮を使った料理や、中国系の漢方薬膳バクテーも人気です。

それでは、ジョホールバルの名物料理を紹介しましょう。

まずはこちら。「オタオタ/Otak Otak」です。
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魚のすり身にスパイスを混ぜ、バナナの葉で包んで蒸し焼きにした料理。ねり物が好きなマレーシア人の大好物です。ちょっぴりスパイシーなかまぼこという味で、ビールにもぴったり! (マレー系の屋台にはビールは置いていないので、その場合はお持ち帰りにしてね)。このオタオタ、マレーシア全土で食べられている料理なのですが、ジョホール州のムアのオタオタが一番有名。ジョホールに来たら、オタオタをお忘れなく。料金は約1リンギ(約34円)です。

2品目は「海老のアッサムソース/Prown Asam」です。
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海に囲まれたマレーシアでは、多くの土地で、新鮮な魚介料理を味わうことができます。ジョホールでおすすめしたいのは、梅干しに近い甘酸っぱいソースで豪快に殻付の海老を炒めたプロウン・アッサム。ぷりっとした海老の身の淡白な味と酸味が絶妙にマッチしています。ちなみに、マレーシアの海老料理は、殻つきで提供されることがほとんどです。これは殻と身の間に旨みのエキスが詰まっている、という料理人の考えから。むき海老だとエキスが味わえないのです。殻が硬ければ剥いて、柔らかければ、そのままカリッと。殻のうま味も味わってください。料金は1皿で約16~22リンギ(約500~750円)です。

3品目は「ミールブス/Mee Rebus」。グレービースープの麺料理です。
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ミー=麺、ルブス=麺で、直訳すると「茹でた麺」という名前のジョホール名物です。マイルドな辛さの濃厚なカレースープ麺。麺が中太なので、カレーうどんにも似たイメージです。ジョホール以外の都市ではなかなかお目にかかれれないご当地麺で、マレー系の屋台で提供しています。1杯約4~6リンギ(約136~200円)。

最後は「肉骨茶/Bat Kut Teh」。
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中国系の薬膳スープ料理「肉骨茶(バクテー)」もぜひ。中国漢方で豚肉をことこと煮込んだ料理で、パワーチャージも期待できる、おいしい薬膳です。

ジョホールバルは、お店によってスープの味が異なり、総括すると2種のバクテーがあるようです。1つは、コクのある黒いスープで(通称:黒バク)、マレーシアで食べられている一般的な味。2つめは、白胡椒でパンチをきかせた透明なスープで(通称:白バク)、シンガポールで好まれている味。写真の「順發肉骨茶」は、タマンセントーサ地区にある人気店で、マレーシアタイプの黒バクを提供。1人前で8リンギ(約272円)です。

最後におまけ。中心地からタクシーで20分ほどのレストラン「バンブー(竹林)」もおすすめです。鶏丸一羽をクッキングペーパーに包み、豪快に蒸し焼きにした「ペーパチキン」が名物。身が骨からホロッとはずれるやわらかさで、2人ぐらいいれば、1羽なんて簡単に完食できちゃいます!

では、今回のご紹介はここまで。それではまた来月。
次回はボルネオ島のごはんをお届けします。お楽しみに~。

ライター/写真:古川音
写真協力 重松明日美、清水ともこ、藤川 真由子、三浦菜穂子
http://www.otofurukawa.com/

【正解:ジョホールバルの愛称はJBでした。】

This Program was brought to you by MRC Japan/Malaysia Resort Culb.
(写真5枚)

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