はじめまして、ライターの音(オト)です。
今月より、本ブログの連載コラム「旅するマレーシアごはん」を担当します。
4年のマレーシア滞在でマレーシアごはんにどっぷりハマった私が、各地方の名物料理をご紹介。
マレーシアに旅をした際には、絶対に食べて欲しい。
旅の予定が今のところない方は、こんな料理を食べているマレーシア人がいるんだな~と
想像して頂けるとうれしいです。これから12回、どうぞお付き合いください。
第1回はペナンです。
観光地として人気のペナン。実はマレーシアNo.1といっても過言ではないグルメ都市です。
それもおいしくて安い屋台料理の宝庫。
先日、英国の有名出版社ロンリー・プラネットが、世界の観光地の中で
料理が楽しめる旅行スポット第1位はペナン州と発表。
欧米人からの人気も高いのです。
ペナンごはんの特徴は、新鮮な食材を使うことで素材本来の味を大事にし、
比較的あっさり目に仕上げていること。
特にシーフード料理が最高で、魚介のスープ麺や活きた魚介類を
その場で調理してくれる海鮮料理が自慢です。
ペナンの名物料理、まずは「ペナン・アッサムラクサ」です。
青魚の身と唐辛子を豪快にミキサーでペースト状にし、水を加えてスープにした麺料理。
タマリンドの爽やかな酸味がアクセント。
どろどろのスープに小エビを発酵させたタレの強烈な匂い。
インパクトの強い麺料理で、初めて食べたときは正直ドキドキでした。
しかし見た目と違って味の繊細なこと!
酸っぱくて辛いスープは青魚の身をふんだんに使った魚汁。
ミントの爽やかさが味を引きしめています。
相当仕込みに時間がかかる料理ですが、取材当時の値段は、小サイズで3.5リンギ(約100円)。
ペナン通り近くの屋台「Joo Hooi Cafe / 愉園茶室」がお薦めです。
※ちなみに、このペナン・アッサムラクサは日本でも食べられます。
東京・芝公園の「ペナンレストラン」にて、要予約で1杯より注文可
次は「クレイポット・ブリヤニ・アヤム」です。
スパイスで炊きこんだインド米に、どーんと巨大なタンドリーチキンが乗っています。
ペナンの有名店の看板料理。Photo by Mr Yoshida
ペナンは、インド系のマレーシア料理、つまりはカレー系料理の屋台がとてもおいしい!
このブリヤニは、マレーシアでは非常にポピュラーなメニューで、クミンやターメリック等
カレー系スパイスで炊きこんだご飯。辛さは控えめです。
土鍋の底部分にはいい感じのお焦げが出来上がってテンション上がる!
チュリア通りにあるKapitan(カピタン)で提供する「クレイポット・ブリヤニ・アヤム」です。
取材当時の値段は約10リンギ(約300円)。
次は「ペナン・ホッケンミー」です。
ちなみにマレーシアのホッケンミーは場所ごとに特徴などが異なります。
ペナンのホッケンミーは海老の殻から丁寧にとった香り高いスープ麺を指しますが、
クアラルンプールの場合は焼うどんのような汁無し麺です
ペナンっ子が愛してやまないペナン・ホッケンミー。
海老の濃厚なダシがたっぷり効いたクリアなスープ麺。
添えられたチリソースを加えなければ、辛さ控えめでお子さんでもOK。
例えるなら、塩ラーメンのようにコクがありながらもさっぱり味。
麺はビーフンとイエローミーのハーフハーフ(注文名はミックス)でどうぞ。
ペナン通りにある「Hai Oan / 海安飯店」がお進めです。
取材当時の値段は1杯3.5リンギ(約100円)。
最後に紹介するのは、料理ではなく海鮮専門店「バリハイ」
高田純次さんのアジアの旅番組でも紹介された店。
店内に生簀があり、そこから好きな魚介を選んで調理してもらう。メニュー表から選んでもOKです。
中心地のジョンカー通りからタクシーで約20分。
ガーニードライブとよばれる場所にシーフード専門店が並んでいます。
海に囲まれたペナンのシーフードは格別なんです!ここ「バリハイ」は地元でも人気の店。
梅干を調味料に使った蒸し魚料理の潮州フィッシュ、バタープロウン、
ドランクンプロウン(紹興酒蒸しの海老)が個人的には好み。
バリハイから歩いて5分のところに、マレーシア屈指の屋台街があるのでこちらもお見逃しなく。
クアラルンプールから約1時間のフライトで到着するペナン。
乗り継いで来る価値は大いにあります。ペナンでぜひマカン(Makan=食べる)しましょう。
それではまた来月。次回はコタバルのごはんをお届けしますのでお楽しみに!
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