【旅するマレーシアごはん コタキナバル(KK)編】
~コタキナバルは私(店主)も大変思い入れのある大好きな街です。マレーシア専門旅行会社の当社は、30年前にまだ知名度も無い小さな島(ラヤンラヤン島)をプロモーションすることからスタートしました。それでは音さん宜しくお願いします~
ライターの音(オト)です。4年間のマレーシア滞在で、マレーシア料理の魅力にどっぷりハマった私が、地方ごとに名物ごはんをご紹介します。
第10回はコタキナバル! 首都クアラルンプールのあるマレー半島に対し、東マレーシアとよばれるボルネオ島北部。東南アジア最高峰のキナバル山のふもとに広がるのが、サバ州の州都、コタキナバルです。
マレーシアは、おもにマレー系、中国系、インド系の暮らす多民族国家ですが、コタキナバルにはさらにカダザン族、ドゥスン族などの先住民族も数多く共存しており、じつに多彩な文化が育まれています。食事もそのひとつで、先住民のつくるサバの地酒、生の魚のマリネなども楽しめるのです!
それでは、コタキナバルならではの魅惑の食事をご紹介します。
まずはこちら「サバベジ/Sabah Vege」。
サバ州の名物野菜で、通称サバベジ。マレー語で“甘い野菜”という意味のサユ・マニス(Sayur Manis)が正式名称です。茎の部分を食べることが多く、コリッとした歯ごたえが特徴。以前、生のサバベジをもらったことがあり、そのまま炒めて食べたら、硬くて噛みきれず……。一度茹でてから、さらに炒めるようです。味つけは、塩とにんにくのシンプルなものか、アミ海老を発酵させた香ばしいブラチャン炒め。また、茎ではなく葉っぱを食べる料理もあり、もろへいやに近いやわらかな食感です。卵炒めでどうぞ。料金は1皿で7~10リンギほど(約230~330円)。
2品目は「コンローミー/干撈麺」です。
コンローとは、中国語で“汁無し”という意味。油で炒めるのではなく、茹でた麺にオイスターソースや醤油などの特製ソースを絡めた麺のことで、マレーシアでは“ドライ”とよばれる麺の食べ方です。このドライ麺、マレー半島側ではワンタンミーのドライが有名ですが、コタキナバルではこのコンローミーが抜群の知名度! おもに中太の卵麺(イエローミー)を店特製の香味タレで味つけしており、中国系の屋台で提供。茹で海老をトッピングしたものなど、それぞれの自慢のコンローミーがあります。コタキナバルでかならず食べて欲しい料理です。料金は1皿で約4~6リンギ(約130~200円)。
3品目は「ララ炒め/La La」。アサリの料理です。
各地でおいしいシーフードが食べられるマレーシアですが、コタキナバルの海鮮も絶品です。それに、マレー半島よりも、値段が安い! ぜひ、海鮮専門店や生簀から魚を選ぶタイプの屋台街で、味わってみてください。おすすめはララ。ララとはアサリのことで、写真のスパイシーなサンバルソース炒めのほか、ガーリック蒸しや醤油炒めなど、様々な調理法で提供されています。辛いのが苦手な人は「No spicy」と伝えて、辛くない料理にしてもらいましょう。1皿で10~15リンギ(約330~550円)程度です。
最後は「リヒン/Lihing」。
この写真は、2014年のツーリズムEXPOジャパンに訪れていたサバ観光局の皆さま。中央のゴードン局長が手にしているのが、サバの地酒、リヒンです。米から作った酒で、さっぱりとした甘みのある味。もともとは、各家庭で醸造されていた自家製酒でしたが、最近では、販売用の瓶詰リヒンが市場に出回るようになったそう。その土地で飲む、その土地の酒の滋味深さといったら、心と体に沁みわたるのです。ぜひコタキナバルに行ったら、味わってみてください。料金はボトルで10~15リンギ(約330~550円)とのこと。
さて、もうひとつ紹介したい料理は「ヒナヴァ(Hinava)」。サワラのお刺身に、チリ、ライム、生姜などを混ぜてマリネにしたもの。爽やかな酸味と刺激的な辛味のある味です。カザダン族やドゥスン族の伝統料理で、港町コタキナバルならではの味わいで
では、今回のご紹介はここまで。来月はボルネオ島を西に行き、クチンのごはんをお届けします。お楽しみに~。
ライター 古川 音
http://www.otofurukawa.com/
写真協力 三浦菜穂子
※お詫び
前回掲載、三浦菜穂子さんのお名前が誤記となっておりました。
正しくは菜穂子さん(誤:菜緒子)。お詫び訂正いたします。
This Program was brought to you by MRC Japan/Malaysia Resort Culb.
マレーシア専門旅行会社 マレーシアリゾートクラブ
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