コタキナバルのホテル選びは大きく分けて2つの選択肢に分かれる。ひとつは既にご紹介したラサリアリゾートやタンジュンアルリゾートのような、ビーチに面したリゾートホテル、もうひとつはコタキナバルシティーにあるシティーホテルだ。南国リゾートを満喫する目的でコタキナバルを訪れるなら間違いなく前者だが、オプショナルツアーなどでキナバル山公園をはじめ様々な場所を訪れての観光や体験をメインとするなら、後者の方がむしろ動きやすい。もちろん、宿泊費も押さえられるし、コタキナバルシティーでショッピングやグルメを満喫することもできる。
今回は、コタキナバルシティーの中で、ショッピングやグルメを楽しむうえで便利な立地にあり、宿泊施設として十分なレベルにあり、かつ比較的安く宿泊できるコスパの高いホテルを3軒ご紹介しよう。
まず最初は「プロムナードホテル」である。上の写真がプロムナードホテルの外観である。
プロムナードホテルはコタキナバルシティーの中心部、ウォーターフロントに面して建つ4つ星ホテルだ。
客室は全部で451室、一番安いスーペリアルームで29㎡あり、シティーホテルとしては十分な広さだ。(写真はスーペリアスイート・1201号室)
ドライヤー、セフティーボックス、アイロン、冷蔵庫、湯沸しポットといった基本的な設備はしっかりと揃っている。
スーペリアルームはシャワーのみだが、デラックスルーム以上のカテゴリーの部屋にはバスタブがある。スーペリアスイートはバスタブとシャワーブースが別々になっている。(写真はスーペリアスイート・1201号室)
メインレストランの「プロムナードカフェ」。朝食会場となるレストランで、種類が多く味も良いと評判。ランチ、ディナーのビュッフェも人気がある。
「ダイナスティー」というハラルの中華料理レストランがあるが、現在改修のため休業中だ。2018年2月には再オープンの予定。
プロムナードホテルにはプールやジムといった施設もある。
プロムナードホテルは、格安のホテルではないが、その立地や設備の良さを考えると、コスパの高いホテルと言える。ワリサンスクエア、センターポイント、ハンディークラフトマーケットといったショッピングスポットへは、徒歩1分で行ける。周辺にレストランも多く食事にも困らない。
2軒目はホライズンホテルだ。プロムナードホテルよりは下のランクのホテルで、設備の面では劣るが、宿泊するだけなら十分なレベルのホテルだ。場所はサンデーマーケットが行われるガヤストリートのすぐ近くで、ウォーターフロントやショッピングセンターの「スリアサバ」へも徒歩7分程度だ。
ロビーも広くて明るい。安心して泊まれるホテルだ。
客室は全部で160室、上の写真は一番下のカテゴリーのスーペリアルームだ(8010号室)。広さは30㎡でプロムナードホテルのスーペリアルームとほぼ同じ広さだ。
バスルームはやや窮屈だが、アメニティーは揃っている。スーペリアルームはシャワーのみ、デラックスルームにはバスタブがある。
メインレストランの「デコカフェ&グリル」。朝食会場となるレストランで、夜は新鮮な魚や肉のグリルやアラカルト料理を楽しめる。
もう1つ「アジアン・レストラン」というアジア料理のレストランがある。お昼の飲茶が人気。
館内設備は、6階にプールとジムがある。
最後は「ホテル・シックスティー3」だ。
このホテルもガヤストリートの近くにあり、スリアサバやトゥンクアブドゥルラーマン海洋公園への船が発着するジェッセルトンポイントにも徒歩で行ける、立地の良いホテルだ。
今回ご紹介した3軒のホテルの中では、最も価格が安いホテルだ。レストラン、プール、ジムといった施設は無く、朝食も付いていない。
しかし、このホテルは客室が広い。スーペリアルームで39㎡ある。プロムナードホテルやホライゾンホテルの客室より一回り広い感じだ。
バスルームは、バスタブはないもののシャワーブースも広めで使いやすい。アメニティーも、豪華さは無いが最低限必要なものは揃っている。
客室の備品も、意外としっかり揃っている。電子レンジもある。ドライヤーは浴室に固定式のものがある。
ホテル内は、一部吹き抜けになっており、開放的なフリースペースがある。
コタキナバルシティーの、立地が良くてコスパの良いホテルを3軒ご紹介したがいかがだっただろうか?立地に目をつぶると、さらに安いホテルもある。
しかし、結局タクシーを使うことになったりしてしまうので、徒歩で市内の主要スポットに移動できるというのは重要なポイントだ。
コタキナバルでのホテル選びの参考にしていただければ幸いである。
トラベルガイド株式会社 ライター・カメラマン
阿部吾郎