NPOボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト

【NPOボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト】

1997年以降マレーシアサラワク州の現地法人旅行会社が、サラワク州森林局、現地先住民族のイバン族と共に行っていた植林活動を発端に、2007年よりNPO団体として発足し、サバル森林保護地区だけでも延べ600ha(約240,000本)以上のボルネオの在来種の希少な種類や有用な種類の樹木の植林を行ってきました。

2007年NPO団体に認可後、2010年より3年間は、経団連の自然保護協議会の自然保護基金の助成金を頂くことで、サバル森林保護地区にて、年間50haの植林を3年連続で行うことが可能となりました。

この3年間だけでも、延べ150ha (60,000本の苗木)の植林をしました。

現地の先住民族も、より多くの人が関心を持つようになり、2013年から保護区の植林を年間20haに縮小しつつも、サバル森林保護地区の近隣の先住民族の村で利用されていない土地に、有用な樹木を植えたり、森林が残っている場所では、その森林内を利用したアグロ・フォレストリーなどに重点をおき、サラワク州森林局植林部の専門家の指導のもとで、先住民族の、先住民族による、先住民族のためのコミュニティ・フォレストリーを展開して来ました。

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2016年からは、ドローンの利点を利用して、サバル森林保護地区の近隣の小学生や村にて、空からの映像で自分たちの学んでいる、住んでいる土地を把握してもらうための” Tahah Kami Project” (空から見た私たちの土地)を開始し、その映像や写真を見ることで、環境保全の意識向上を目的とし、2016年は、SK Telagus Jerok小学校にて、その空からの映像の上映会を行い、同時に、小学生や村人に対して、サラワク州森林局植林部のスタッフによる、サラワク州の熱帯雨林の現状や環境保全に関する環境教育を行っています。
また、より効率的な熱帯雨林再生の植林やコミュニティ・フォレストリーを行うために、ドローンのマッピング機能を利用し、苗木の生育状況や病害虫の発生などを確認する事で、効率的な維持活動を目指しています。

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今回、NPO団体として認可後、10周年を記念して、スタディ・ツアーを主催します。

植林というと、主に、「木を植える」ということだけと思われがちですが、実際は、その一つの作業の前に、種子の採集、苗木育成、植林地の整地、植林用のラインの作成、苗木運搬、様々な作業が行われており、また、木を植えた後、気が遠くなるような、10-15年間の維持活動を行う必要があり、植えた木々の林冠が緑で覆われ、林床が影となることで、やっと、森としての第一歩を始める。そのような地道な作業なのです。

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今回は、特に、先住民族の村にホームステイする際に、植林の全過程の作業を行ってもらった上で、村を出る日に、苗木を植えて頂きます。そうすることによって、その苗木1本1本に対する思い入れがより一層強いものとなり、これで始めて、植林を全うできる体験です。

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また、サラワク州森林局のスタッフによる「サラワクの熱帯雨林の現状と環境保全」の講義や、オランウータンの保護施設のセメンゴ野生動物センターにて、保全活動の一端をご見学頂けます。

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<活動に関するお問合せ>
NPOボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト(本部:マレーシアサラワク州クチン)
担当:鍋嶋
Eメール:nabeborneo@hotmail.com

<ツアーに関するお問合せ>
株式会社エムアールシージャパン
東京都知事登録旅行業第3-5248号日本旅行業協会協力会員
東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル6階
電話 03-6205-4777  FAX 03-6205-4788
Eメール mrcj@kiwi.ne.jp
担当:瀧井(タキイ)

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