【旅するマレーシアごはん 日本編/最終回】

【旅するマレーシアごはん 日本編/最終回】

ライターの音(オト)です。4年のマレーシア滞在で、現地の料理にどっぷりハマった私が、地方ごとに名物ごはんを紹介してきたこのコラム。
最終回となる今回の舞台は、ここ日本! 日本でも本格的なマレーシア料理が味わえるのです。

マレーシア料理は、日本ではあまり知られていない存在で、レストランの数もさほど多くはありません。でもだからこそ“マレーシア”と看板を掲げているレストランは、こだわりのある店ばかり。現地並み、いやそれ以上においしい料理を提供しています。どのお店にもマレーシアに縁のある人がいて、マレーシア人やマレーシア料理をこよなく愛する人が厨房で腕をふるっています。その濃い空間は、まるでマレーシアに瞬間移動したみたいです。

それでは、私がよく通っているマレーシア料理店のおすすめメニュー(ディナー時)を紹介しましょう。これを食べれば、現地に旅した気分になれること間違いなし!

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「マレーアジアンクイジーン」の「ナシブリヤニ」。

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オシャレ度&寛ぎ度満点。渋谷の青山通り沿いにある店「マレーアジアンクイジーン」。シェフは料理歴16年のマレーシア人ムスキさん。さらに中華料理店で腕を磨いたマレーシア人リムさんが加わり、最強のタッグとなりました。看板料理はローストチキン、カレー麺のミーラクサ、辛さ爆発のナシゴレンカンポン。そして、私がいつも注文するのが、この「ナシブリヤニ」です。インド系の香り高いスパイスで炊きこんだごはん(ナシブリヤニ)に、チキンカレー、ビーフレンダンとおかずが2種もセットになった豪華版。マレーシアの多民族文化を体感できるひと皿でもあります。

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・マレーアジアンクイジーン(東京都渋谷区渋谷)
URL http://www.malayasiancuisine.com/

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「ペナンレストラン」の「ペナンアッサムラクサ」。

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ペナン出身のロバートさんが、長年シェフをやってきた集大成として、故郷の名を冠したレストランを3年前にオープン。美食の街ペナンの料理が食べられるとあって、在日マレーシア人のファンが多く、とくに、毎月最終週の土曜日に開催している「ナシカンダーnight」はいつも満席です。私が気に入っているメニューは、海老のサンバルウダン、丸1日かけて煮込むバクテー、そして、この「ペナンアッサムラクサ」。鯵の魚の身をすりつぶして作ったスープに、唐辛子の辛みとタマリンドの酸味を加え、さらに濃厚な海老の発酵ダレをアクセントに。要予約のメニューですが、1人前から予約可能です。

・ペナンレストラン(東京都港区芝)
URL http://www.facebook.com/PenangRestaurant

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「マレーカンポン」の「ワッタンフォー」。

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店主のチャーさん、マイケルさんの2人のマレーシア人が腕をふるう店です。客席から厨房の様子を眺めることができ、まるで現地の屋台にいるような雰囲気に心が和みます。自家製のサンバルブラチャンで炒めたナシゴレンはコクのある辛味。土鍋で提供されるチキンカレーは、ココナツミルクのまろやかさに、ジワジワと広がるスパイシーさが食欲を刺激します。ほかにもオタオタ、空心菜炒めなどどれもおいしのですが、麺好きの私としては、ここの「ワッタンフォー」が最高! ビーフンとクイテオの2種の麺をフライパンで焼き固め、そこに海鮮あんかけがたっぷり。唐辛子醤油をたらしてガッツリ頂きます。

・マレーカンポン(東京都中央区八丁堀)
URL http://www.malaykampung.com/

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「ケニーアジア」の「チキンライス」。

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大阪・難波の路地裏にマレーシアの国旗がパタパタ。扉を開けると、店内にも巨大サイズのマレーシア国旗が目に飛び込んできます。オーナーシェフのケニーさんはペナン出身の“シュッ”としたイケメンで、奥さまの淳子さんとともに大阪にマレーシア料理を広めた立役者。料理はスパイスからブレンドするこだわりで、なかでもナシレマ、アッサムラクサ、チャークイテオ、フィッシュヘッドカレーは絶品! クイテオは、専用の米麺を業者に作ってもらっているとか。チキンと鶏スープで炊きこんだチキンライスもおいしかったな~。どの料理も丁寧に時間をかけて作られた味で、何度も食べたくなります。

・ケニーアジア(大阪市中央区千日前) 
URL http://kennyasia.com/

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「ちりばり」の「ソルティーチキン」。
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五反田にある小さなマレーシア料理店。看板メニューはチキンライス。「普段のランチにチキンライスを食べて欲しい」という店主の願いから、おそらく都内でいちばん安い490円で提供。また、自家製のチリソースはニンニクをひかえめにするなど、会社員がランチで食べやすいように味も工夫しています。ほかにも、マレーシアカレー、自家製麺のパンミー、ドライバクテー、チキンウィングと、食べたかった現地の味が多数! なかでも、この「ソルティーチキン」はおいしい。塩を鶏身にすり込んで蒸し焼きにしたイポー地方の名物。これとタイガービールを合わせれば、疲れが吹き飛びます。

・ちりばり(東京都品川区西五反田)
http://r.gnavi.co.jp/kbbzd3mh0000/

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「マレーチャン」の「アイスカチャン」。
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池袋で20年近く営業しているマレーシア料理店の老舗。マレーシアに魅せられた日本人女性がオープンした店で、材料を吟味して作ったマレーチャンソース(ブラチャン、干しエビ等をブレンドし、丁寧に煮つめたもの)が味の核となっています。今やメニューは140種以上。なかでもチキンカレー、ナシゴレン、ロティチャナイ、サテーが人気です。私が気に入っているのは、マレーシアのかき氷「アイスカチャン」。氷の中から、豆、コーン、小豆、寒天などの具が、まるで宝探しのようにざっくざっく出てきます。かき氷をメニュー化している店は少ないので、夏になると足繁く通っています。

・マレーチャン
http://www.malaychan-satu.jp/

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「肉骨茶」の「バクテー」。

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マレーシアの有名なスパイスメーカー「A1」とタイアップをしているバクテー専門店です。バクテーとは、中国系の漢方スープで、やわらかく煮こんだ豚肉が入った薬膳料理。漢方の匂いはひかえめで、煮物にも通じる醤油系のやさしい味わいは、マレーシア人だけでなく、日本人にもファンの多い料理です。この店の看板メニューは、もちろん「バクテー」。スペアリブ、豚バラなど、好きな部位が選べます。さらに、バクテーのスープで味つけをした煮卵「バク玉」、バクテーとカレーを合わせた「バクカレー」、どんぶり飯の「バク丼」などのアイデア料理も続々! バクテー好きにはたまらない店です。

・肉骨茶(東京都北区上十条)
URL http://www.bakuteh.jp/

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いかがでしたか。ぜひ日本でもマレーシア料理を味わってみてください。マレーシアを旅したことのある人は、そのときの思い出を振り返る時間に。これからマレーシアを旅する人は、ひと足早く現地の国の匂い感じるために。あなたにとって素敵な時間になることを保証します。

1年間、ご拝読ありがとうございました。
またいつか、お会いしましょう。

写真協力/ライター 古川 音
http://www.otofurukawa.com/

~店主より:
1年間のマレーシアごはんシリーズは今月で終了です。また新しい企画を音さんと打ち合わせ中です!ご期待下さい。
とりあえず・・・、今日のランチはマレーでいかがですか?~

マレーシア専門旅行会社 マレーシアリゾートクラブ
https://mrcj.jp/

This Program was brought to you by MRC Japan/Malaysia Resort Culb.

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