旅するマレーシアごはん<トレンガヌ編>

ライターの音(オト)です。
4年のマレーシア滞在で、マレーシア料理の魅力にどっぷりハマった私が、
地方ごとに名物ごはんをご紹介します。

第3回はクアラ・トレンガヌ編!
今月もマレーシア東海岸都市、穴場離島リゾートへはトレンガヌ港から出発します。

クアラ・トレンガヌは、マレー半島の北東部にあるトレンガヌ州の町。
マレーシアで最も美しい島といわれるレダン島へのジェッティーがあり、
南シナ海に浮かぶリゾート島の拠点。そのため西洋人の観光客を数多く見かけます。

トレンガヌに暮らす人々はマレー系率が多く、前回紹介したコタバルとよく似ています。
その象徴的な存在が、川辺にそびえたつクリスタルモスク。
高級な大理石であしらわれたドーム型の天井。
マレーシア全土でみてもかなり豪華な造りです。
一般の人も見学できるので、ぜひ行ってみてください。

トレンガヌの名物料理は、ずばりシーフード! 
トレンガヌは海に面した港町で、魚介類がとっても新鮮。
クロポレコー、イカンバカールなど魚を使った料理が地元の人の大好物です。
イカンバカールに白いごはんを合わせれば、これぞマレーシア版の焼き魚定食! 
シーフード好きの日本人にはぴったりの街ですよ。
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こちら、トレンガヌ名物の「ナシミニャ/nasi minyak」です。
インドのギー(バター油)で炊いたピラフに、カレー系のスパイスで煮込んだ具をのせて食べる料理です。
写真のナシミニャは、煮込みチキンを選びました。

とてもシンプルな味です。ごはんに具は混ざっていないし、カレーの具もチキンのみ。
でも、チキンの身はスプーンの先でつつくだけで、ほろっ崩れるほどやわらかで、
ピラフはひと粒ひと粒がパラパラに仕上がっています。
日本人の私でも、毎日食べられるやさしい味。
これがトレンガヌの人々が愛する料理だと知ったとき、とても親近感が湧きました。

もうひとつ。
よく見ると、ごはんに赤や黄色の色がついていますよね。これがトレンガヌのナシミニャの特徴。
「フジャンパナス」=天気雨を表現していて、縁起がいい、とされています。
このため、トレンガヌの「ナシミニャ・フジャンパナス」は、結婚式などの
お祝いの席には欠かせない料理になっています。

こちらの店は、たまたま乗ったタクシーの運転手さんに連れて行ってもらいました。
ですので場所は不明(笑)。料金は3リンギ(約100)円ぐらい。
モスクの帰りに寄ってもらうといいかもです。


次は「クロポレコー/Keropok Lekor」です。
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クロポとは、マレーシアやインドネシアで人気のおやつ。魚を原料にしたパリパリの揚げせんべいです。
そこにレコーがつくと、トレンガヌ名物になります。

静岡おでんに欠かせない黒はんぺんをご存知ですか? 
クロポレコーは、あれにそっくりです。

よく見かけるパリパリのクロポではなく、ぷりんと歯ごたえ抜群で、
噛むごとにじわっと魚のうま味が広がります。
表面をカリッと揚げたものと、茹でただけのものがあり、どちらもチリソースにつけて食べます。

ちなみに、市場で売っているのはカットする前の長~いクロポレコー。
あまりにも長いので見た目がちょっとビビりますが、
そのまま買って帰ってお家でカットして食べるんだそう。
トレンガヌに行ったら、おやつはクロポレコーで決まり! セントラルマーケット内で購入できます。


そしてこちらが「イカンバカール/Ikan Bakar」です。
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写真は、海辺の屋台で食べたもの。海風が涼しくて気持ちよかったなぁ~。
トレンガヌは魚が新鮮で、このイカンバカールはほんっと最高でした。
それまで色んな場所で食べましたが、ここのイカンバカールが一番おいしかった。

イカンとは魚、バカールとは焼く。つまり焼き魚です。
自家製のサンバルソースをたっぷりぬり、魚の下にバナナの葉を敷いて香りをつけています。
日本にもありますよね、飛騨名物の朴葉焼き。
あれのマレーシア版と想像していただければバッチリです。

香ばしく焼きあがったサンバルソースはお酒にも合いそうですが、
ここはトレンガヌですから、白ごはんを合わせましょう。
これもグー! ごはんが何杯でも食べられそうで、ダイエット中の人には危険です。


こちらもぜひ味わってほしい「ラクサム/Laksam」。
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ラクサムは上級者編。日本で食べたことのない料理を試してみたいなら、この料理をおすすめします。

ラクサではなく、ラムサム。他の地域ではなかなか出会えない料理です。
私もトレンガヌ旅行中に食べた1回きりで、とても印象に残っています。

うすくのした米麺をくるくる巻いて太麺にし、2センチ幅に輪切り。
歯ごたえのない、やわらかな麺です。

スープはココナッツミルクと魚だしで作っていて、ほんのり甘め。
冷や汁のような食感です。
そこにかまぼこ、ハーブ、もやしなどの野菜がたっぷり乗っています。
ちなみに私が食べたときは、スープは熱々ではなく、ぬるかった。
これが本来の味なのかはわかりませんが…。

ラクサムは他では食べられないこともあって、トレンガヌ出身の友人は
故郷に帰るとかならず食べるとか。
九州出身の私が、実家に帰るとかならずラーメンを食べるのと同じですね。


ご紹介はここまで。
トレンガヌは、クアラルプールから飛行機で約1時間、都内まではそこからタクシーです。
レダン島やプルヘンティアン島に行くなら、ぜひトレンガヌの街でも1泊して、
絶品シーフードをご堪能ください。

それではまた来月。次回はランカウイのごはんをお届けします。お楽しみに~。

ライター 古川音

マレーシア専門旅行会社 マレーシアリゾートクラブ

https://mrcj.jp/

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